配管工は、給排水設備や衛生設備の設置や交換を手がける仕事です。これらは人々の生活に密接に関わる部分であり、毎日快適に使用できるよう、設置には高い技術力が必要とされます。より優れた技術を身につけ、配管工としてキャリアアップしたければ、専門の資格を取得するといいでしょう。今回は、ぜひ取得しておきたい資格を紹介します。
■配管工なら取得しておきたいおすすめ資格
配管工の基本的な仕事は、水道管やガス管を設置・交換することです。就職自体には特別な資格は必要とされませんが、資格を保有していればさらに活躍の幅が広がります。おすすめの3つの資格を見ていきましょう。
▼給水装置工事主任技術者
厚生労働大臣が認定する国家資格です。簡単にいうと、給水設備の工事を行う事業者が、市町村等から水道法に基づく指定を受ける(指定給水装置工事事業者になる)ために必要となります。つまり、この資格を保有する人が在籍していない会社は、給水設備の工事を行うことができません。給水設備工事会社を運営するなら、絶対に必要になる資格なのです。
取得するためには、3年以上の実務経験を積んだ上で、試験に合格する必要があります。合格率は年によってばらつきがありますが、概ね30%~40%程度です。有資格者は施工現場の事前調査や水道事業者(市町村等)との調整、施工計画の策定、現場での指導監督、品質・安全管理、最終的な検査の際の立会いと、さまざまな業務をこなします。
▼下水道排水設備工事責任技術者
公益社団法人 日本下水道協会が運営する資格です。下水道排水設備工事は、市町村等によって「下水道排水設備指定工事店」として登録されている業者でなければ行うことができません。認定されるためには、排水設備工事責任技術者を専属技術者として置く必要があります。給水設備と同様、事業を営むためにも必須となる資格なのです。
試験はマークシート方式で、関係法令や下水道設備の技術に関する問題が出題されます。学歴を問わず、2年以上の実務経験があれば受験可能で、高校の関連学科を修了していれば実務経験は問いません。合格率は50%~60%程度で推移しているので、比較的合格しやすい試験といえるでしょう。合格者は、排水設備工事の設計から施工まで、一連の流れを管理する仕事に就くことができます。
▼管工事施工管理技士
国土交通省が管轄する国家資格です。名前通り、給排水管やダクト、ガス管などを扱う「管工事」において、施工計画の作成や工程・品質・安全管理などの業務を行います。1級と2級があり、1級の合格率は20%前後と、難易度はやや高めです。令和3年度試験より試験制度が再編されるため、今後数年は対策を立てるのが大変になるかもしれません。
2級を取得すると、営業所ごとの専任の技術者(一般建設業の許可を受けるのに必要)や、建設工事における主任技術者になることができます。さらに1級なら、特定建設業の営業所ごとの専任技術者や、現場での監理技術者になることが可能です。キャリアアップを目指す上では、特に重要な資格といえるでしょう。
■資格を取得するメリット
資格を習得する大きなメリットは就職・転職における選択肢が大幅に増えることです。先に紹介した3つの資格は、いずれも特定の事業を営むのに必須となります。現場の責任者にもなることができるため、有資格者を募集している企業は多いでしょう。条件のいい会社への就職・転職を目指しているなら、ぜひ取得しておきたいところです。
さらに、工事のプロフェッショナルとして専門的な業務に携われますから、収入のアップにもつながるでしょう。将来独立する時にも、必ず役に立ちます。どのような形であれ、キャリアアップを目指しているのであれば、積極的に資格の取得を目指してください。
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